介護日本語教育体制
KAIGO VIETNAM介護教育カリキュラム
日本語教育以外に、受け入れ施設によって、下記の2コースを用意しています。要望によって2つのコースを組み合わせた介護専門教育カリキュラムの用意も可能です。
コース1:センターの日本式を模倣した施設内での簡単な知識や実技練習
教師は、元EPA介護福祉士候補者が全体を管理・指導します。
日本での業務経験が豊富なEPA教師が、介護実技のカリキュラム作成から指導、評価までを一貫して担当し、質の高い指導体制で実施します。
※以下がカリキュラム内容の一部です。
「介護入門座学」
日本の高齢者施設について、高齢者体験、サービスの種類評価までを一貫して担当し、質の高い指導体制で実施します。
・介護職員の仕事内容や介護職員として大切なことの説明(施設の1日の流れ、勤務体系、信頼関係、時間を守る、報連相、多職種連携、身だしなみ)。
・重りやアイマスク、耳栓などを用いて見えにくい、聞こえにくい、指が曲がりにくい、足が上がらない等の高齢者体験
・居宅、通所、短期入所、ディーケアサービス等、介護サービスにおける種類内容を理解。
「介助技術講習」
車いすでの移動介助・ベッドからの体起こし介助・おむつ交換等の排泄介助 / 服を着る介助・食事介助・入浴、洗髪介助
コース2:ベトナム国立ハードン医療短期大学での専門的な知識や実技練習
ハードン医療短期大学、63年の長い医療教育の歴史があり、ベトナムを代表する医療教育機関です。
これまで数多くの看護師、介護士、医師などの医療人材を輩出し、ベトナムの医療インフラを支えてきました。校内では500名の現地ベトナム人が勉強しているほか、ハノイ市を代表する医療学校としての地位を築いています。看護や介護、医者を輩出したいわゆる、高度な医療知識をもった講師が全体を管理・指導します。
創立60年以上の歴史と経験を持ったベテラン講師が、介護実技教育のカリキュラム作成から授業運営、技能評価までを一貫して担当します。各講師の専門性を最大限に活用し、実習生の能力開発を支援する質の高い教育を提供します
※以下がカリキュラム内容の一部です。
「介護専門座学」
・尊厳の保持、自立支援、QOL、ADL
・介護予防、廃用症候群、褥瘡
・老化の理解、疾病の理解、身体のしくみ
・虐待、感染症、バイタルチェック、医行為、終末期ケア
・認知症、障害、ノーマライゼーション、障害受容
・介護保険制度
・事故報告書、ヒヤリハット、事故予防
「介護専門実技」
・人命救急(基礎知識)
・ボディメカニクスに基づく移動・移乗介助
・褥瘡予防のための正しい体位変換
・認知症高齢者とのコミュニケーション技法
・高齢者の食事介助と嚥下障害への対応
・入浴介助における事故防止と羞恥心への配慮
現地介護施設との連携
出国1ヶ月前には、現場にすぐに対応できるように、現地の介護施設と連携し実務研修をし実際の現場で、利用者への介護サービス提供を体験しながら、先輩スタッフの指導の下、実践力を高めます。特に以下に留意しながら、経験を積んでもらいます。
- 会話重視で聞く力を鍛える
- 笑顔で明るく接する
- 感情移入して相手を思いやる
- 礼儀正しく丁寧に対応する
- 利用者本位の介護を心がける
介護研修センター紹介
その他..
使用教材
学習に使用している教材は、JCCD提供の基礎的な日本語学習テキスト「介護基本ドリル」を始め、介護現場で実際に使われるフレーズが収録された「介護日本語」や「声掛け表現集」など、介護職として必要な日本語能力の養成に特化したものです。
加えて、来日後の生活に必要となる表現を学べる「生活の日本語」や、特定技能の在留資格を取得するための試験に向けた「介護特定技能評価試験学習テキスト」も使用し、介護分野で通用する実践的な日本語力の習得を目指しています。
- みんなの日本語初級1
- みんなの日本語初級2
- その他模擬試験問題集
- 介護の特定技能評価試験
- 介護スタッフのための声かけ表現集
- 介護の日本語…..その他教材
日本語学習課題
ベトナムの建国記念日の連休に、介護の技能実習生として当機関で介護学習している生徒は実家に帰省しました。教師は、連休の間の日本語学習の宿題として実家紹介動画を制作するよう生徒に課しました。担任教師からの共通台本はなく生徒はそれぞれ思い思いに、自分で台本を考えて実家の紹介動画を制作しました。この宿題は、介護技能習得目的で日本語学習する生徒にとって実家への思いを込めた貴重な体験となりました。 ぜひ課題をご覧ください。